朝に水揚げされたサバが昼間には缶詰になっているという〈木の屋石巻水産〉の“金華さば”を食べずしてサバを語ることなかれ!

サバはどうしても語りたくなる

最近、「香りの魔法が宿る、東京おすすめのスイーツ7選、必食の価値があり」などという女性が喜びそうな記事を見かけるが、美しいケーキやシャンパンなんかが載っていて、おじさんの私には「いんだよいんだよ、どうせ私には関係のない世界」、と思う。 しかし、「新橋でおいしいサバが食べられる話題のお店3選」となると、これはもう放っておけない。生サバ、サバしゃぶ、いずれも切り身のきれいな写真が並び、じっくり読む。サバがカバとなっていた誤字なんかもみつけてしまった。

食べもののエッセイなら、私たちの世代は東海林さだお先生にとどめを刺すのだが、先生の丸かじりシリーズ「キャベツのまるかじり」(1989年1月30日発行:朝日新聞社)に『いじけるなサバ族』。『オレだってしめサバだ』というエッセイがあり、東海林先生は“サバと聞く、ぼくはいても立ってもいられなくなる。冷静さを失う。血が騒ぐ。先祖がサバだったのかもしれない”とある。この気持ちよくわかります。

東海林先生のようにサバ好きの人、日本全国津々浦々、結構多いと思います。
吉本新喜劇の辻本茂雄さんに聞いてみると「僕は漁師町生まれなのでサバは大好きです」と。さらに「今、家にあるサバ缶はオリーブオイル、チリ、カレー、レモン、それからバジルとトムヤンクンも面白いですよ」ということであった。かなりマニアックなサバ缶好き、今後もっと詳しくお聞きしたいものだ。

辻本茂雄

さて、サバがおいしいのは秋から冬。脂がのってどんどんおいしくなる。

ここで日本の食卓でどれほどサバにお世話になってきたのか、ひもといてみたいのだが、まず、サバは、茂造さんの吉本新喜劇と同じく大衆の味方であります。イワシ、サンマと並ぶ日本3大大衆魚であります。

おかず部門で「やっぱりお袋のサバの味噌煮はサイコー」とか「あそこの定食屋のサバの味噌煮は安くて美味い」とこれまで、家計を、苦学生を助けてきたのは言うまでもない。また、サバの味噌煮のあるテーブルを囲むと人はオキシトシンという幸せホルモンの分泌が促されかもしれない。そのくらい底力のある存在なのだ。

それでは、缶詰はどうか?

水煮、味噌煮、どうでしょう?
現在スーパーでの缶詰コーナーでサバの味噌煮はかなり広いスペースを確保し、日本全国いろいろなサバ缶が並んでいる。「本当においしくなったよね。売れているのもわかるよ」と一人でうなずく人も少なくない。サバについては売れていることに誰もジェラシーを感じない。むしろ「やっとお前の時代がきたな。初優勝おめでとう!」と応援したくなる。

しかし、なんでこんなに売れたか?これまで魚の缶詰の代表格として君臨していたツナ缶を追い抜いたのは2016年のことで、それまでサバ缶は「メンズ缶」と言われていたが、特に50代〜80代の女性の人気が高くなり、それからおしゃれな缶詰がふえて「ジャケ買い」されるようになったらしい。

サバ・ブーム到来

木の屋石巻水産の営業課長、鈴木誠さんに、サバ缶が売れた理由などいろいろと伺った。

「2017年10月に『名医とつながる!たけしの家庭の医学』(テレビ朝日系列)でサバは血管の老化を止める(秘)食材」」と紹介され、サバ缶が脚光を浴びました。同年12 月に『マツコの知らない世界』TBS系列」では評判の高いサバ缶が紹介され、2017年秋ごろからサバ缶ブームがはじまりました」

ちなみに2013年から2018年にサバ缶を取り上げたテレビ番組は『ためしてガッテン』(NHK)、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系列)では「缶詰は 加熱しても酸素かが少ないので栄養素が残りやすい。このため、缶詰のサバは、生のサバよりも、頭の働きを良くする DHA、血液をサラサラにする EPA、骨を作る成分のカルシウムやビタミンDが多い」ことが紹介されている。

木の屋石巻水産の「金華さば缶」の美味しさのワケ

さて、今回紹介する〈木の屋石巻水産〉のサバ缶は、宮城県石巻魚市場に水揚げされた旬の新鮮な大型の金華さばを使用し、脂ノリが良く、かなりいい感じに仕上がっている。
石巻の魚市場に水揚げされるサバは身が柔らかくおいしいのだが、そのシーズンは11月から1月。金華さば缶は、中でも500gから700gの大きなものが材料だ。

さっそくいただいてみたのだが、これは一缶あればごちそうになるというちょっとやそっとのサバ缶ではない。缶を開けた途端、冷静さを失い、血が騒ぐ。

美味しさのワケはこうだ。
その1、朝、水揚げされた新鮮なさばを即、缶詰に仕上げる。(フレッシュパック製法で製造)新鮮なまま脂がのったまま缶詰になっていく。

その2、冷凍原料は一切使用していない。

その3、水煮の原材料は「さば」と「食塩」のみで素材の味を存分に活かしている。
その4、缶詰の製造は社員による手詰めで、缶を開けるときれいに詰められている。
その5、味噌煮は味噌や粗糖にこだわり、粗糖の雑味が味を引き出す。

【金華さば水煮缶でオニオンスライス】と【金華さば味噌煮缶の炊き込みご飯】が旨かった!

鈴木さんから教えていただいた、金華さば味噌煮缶、金華さば水煮缶をつかった、おいしい食べ方のレシピを紹介します。

【金華さば水煮缶でオニオンスライス・ライス】

材料:金華さば水煮缶1、タマネギ、レタス、お好みでスナップエンドウ、豆類、赤かぶなどのお漬物、マヨネーズ、ごはん。

つくり方:ワンプレートにまとめてみましたが、基本的にはたっぷりのオニオンスライスに金華さば水煮缶1をそのままドバッとワイルドにのっける。サバ缶の汁がオニオンにしみ込んでこれが旨いんだ。レモン、醤油を少したらしてもいいし、マヨネーズも合うよ。で、ちょいと欲張ってレタスや茹でたスナップエンドウ、野菜を増やしました。

【金華さば味噌煮缶の炊き込みご飯】

材料:白米2合、ごぼう、にんじん、金華さば味噌煮缶1.
つくり方:お米を研いで、炊く前にごぼう、にんじん、金華さば味噌煮缶1を入れます。炊き上がったときはこんな感じです。金華さば味噌煮缶1を2つにしてもよかった。

さば味噌煮缶で炊き込みご飯とは、気がつきませんでしたね。やっぱりサバ缶はいいやつだ。そのサバの身のゴロゴロが旨い!ご飯によく合う。

ところでこの商品を紹介してくれたのが、エリア社員・宮城県担当の遠藤さん。推薦文には「宮城県出身の私には、幼いころから親しみのある缶詰でした。震災では甚大な被害を受けましたが、再建に向け奮闘した会社です」と書かれていました。

東日本大震災、3.11から今年は10年。木の屋石巻水産さんが工場を再建したのは震災から3年後のこと。現在では年間150万缶の製造となっている。頑張りのなかから誕生し地元が誇る「金華さば缶」、ぜひご賞味いただきたい。

(商品スペック)
金華さば缶詰 8缶セット
販売価格:5,000円(税込・送料込) ご注文はコチラから。

宮城県石巻港水揚げのブランドさば<金華さば>を、旬の季節限定の脂の乗った大型さばに限定し缶詰に。さらに原料のさばは鮮度にとことんこだわり、冷凍魚は使用せず全て鮮魚を使用しております。

・原材料:金華さば味噌煮/金華さば水煮
・内容量:金華さば味噌煮:4缶/金華さば水煮:4缶
・保存方法:常温保存。
      直射日光を避け、開封後はお早めにお召し上がりください。

ご購入はコチラから。

株式会社 木の屋石巻水産
〒986-0022
宮城県石巻市魚町1-11-4
https://www.kinoya.co.jp

文:作並太郎(本名:松木直也)
1955年生まれ。宮城県仙台市出身。桑沢デザイン研究所卒。宮城大学大学院食
産業学研究科修士過程修了。(専門分野:食育)
1979年より平凡出版社(現・マガジンハウス)の雑誌編集者及びライターとし
て「ポパイ」「ブルータス」などに携わり、音楽や食の関係者のインタビュー
を行う。のち様々な企業誌の編集長を歴任。
90年代後半三國清三シェフとのフランス取材において、ジャック・ピュイゼ教
授(フランス味覚研究所創設者)の「食育メソッド」の提唱を知り、2000年よ
り三國シェフの子どもたちの食育活動をサポート。
現在、東京都市大学付属小学校での食育授業(4年生・年12回)の「ミクニレ
ッスン」は11年目を迎えた。
吉本興業の新宿本社農園で栽培しているイチゴやトウガラシで食育活動を実施
し、「新宿よしもと唐からし」を商品プロデュース。
著名人の伝記も手がけ、著書に「ミクニの奇跡」(新潮社)「加藤和彦ラスト
メッセージ」(文藝春秋)「アルファの伝説 音楽家村井邦彦の時代」(河出書
房新社)がある。

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