「土用のサバの日」があってもいいじゃないか!佐賀県〈森うなぎ屋〉さんのさばの蒲焼をたけだバーベキューさんが料理する。

うなぎ屋だから出せる味

佐賀県嬉野市塩田町のある創業72年の〈森うなぎ屋〉では、土用の丑の日(今年は7月28日)、この日だけでパレットにのせたテイクアウトのうなぎの蒲焼が2000〜3000尾も売れるそうです。

「丑の日」の前日は1000尾ぐらい、また前後1週間は300〜400尾と、地元嬉野の方ばかりではなく、近隣県からもやって来ます。

丸一匹の蒲焼は計り売りで、うなぎは鹿児島県を中心とした養鰻場(ようまんじょう)で稚魚から育ったもの。なかには温泉地・指宿の温泉水で泳いでいたうなぎ君もいて、なぜだか身の質がよいらしく、日本の養殖のうなぎは天然に勝るとも劣らず進歩しているのです。

さて、この〈森うなぎ屋〉うなぎ君も人気ですが、今回紹介するのは極上炭火サバの蒲焼。これが専務の古賀健一郎さん「弊社の商品、うなぎの蒲焼とサバの蒲焼の売り上げが毎年同じぐらいなんです」と言います。

今回、Cheeky’s storeでの販売価格が、「極上うなぎ蒲焼き」(140g〜160g)が5,000円(送料・税込)に対し、「極上炭火さばの蒲焼」(60g・10枚入り)は4,000円(送料・税込)。

つまり、サバの蒲焼が5倍もうなぎ蒲焼きより安価なのに売り上げは同じ。ということは、いかにサバの蒲焼が売れているか、ということになります。通販では売り切れ続出。

60g10枚入りで4000円ということは、60gはサバ一尾の切り身の1/4で、これで一人前のサバの蒲焼丼が作れますから、400円で食べられることになります。(ご飯とお吸い物、漬物などは自己負担)。

これはかなりおすすめなのですが、美味しさのポイントは3つあります。

1) 樫木炭をつかった炭火焼き。じっくり焼くのでやわらかくて香ばしい。
2) タレはうなぎの蒲焼と同じものをつかい、その日のうなぎ、サバに合うよう
  に毎日新しいタレを作っている。
3) 熟練職人による鰻のタレに二度漬け込み、うま味を封じこめる技。

さて、この「極上炭火サバの蒲焼」をどう美味しく料理するのか、
今回はたけだバーベキューさんが作ります。

たけだバーベキューさん登場

作並:試食してみて、いかがでしたか?

たけだ:メチャおいしいです。冷凍なのにあんなに香ばしいのは初めて。炭の香ばしさが出ていました。

作並:この商品を作っているのがうなぎ屋さんで、うなぎの蒲焼と同じタレを使っているのですが、タレはいかがでしたか?

たけだ:あれうなぎの蒲焼のタレでしたか。サバにもよく合いますよね。

作並:さて今回は、どんなお料理をお考えですか?

たけだ:卵で閉じてそのままご飯にのっけて親子丼みたいなのや、ニシン蕎麦じゃないですけどそのままお蕎麦にのっけてもいいし、半解凍のままほぐして炊き込みご飯でも美味しいと思います。
それからちょっとグリルしてタマネギ、レタスと一緒に食パンに挟んでマヨネーズとマスタードをつけたさばサンドもいいかもしれませんね。

作並:いろいろ出ますね。いいですねぇ。専務の古賀健一郎さんに美味しい食べ方をお聞きしたんですが、白ごはんでさば丼のときはタレに日本酒少々(おちょこ1/3)入れるといいそうです。では、お料理お願いします。

と、こんなお話をしてから1週間後、レシピと完成した料理の写真が送られてきました。それではドーンと紹介!

炭火焼きさばの蒲焼の卵とじ丼

【材料】
 サバの蒲焼1パック
 お米1合
 付属のタレ1袋
 卵2個
 三つ葉適量
 玉ねぎ1/4個

【作り方】
 まずは、サバの蒲焼を解凍し、ご飯を炊きます。

 小鍋に付属のタレを入れて熱し、スライスした玉ねぎを入れる

 サバ蒲焼を入れて熱します。

 三つ葉を入れて溶いた卵を流し入れて蓋をします。

 卵が少し固まったら火を止めて、炊き上がったご飯の上にかけて完成。

たけだバーベキューさんのコメント
「これは、三つ葉だけは買い足しましたが、家にあった卵と玉ねぎで簡単に作りました。また、アウトドア雰囲気を出すために、今流行の「メスティン」という飯盒でご飯を炊きました。タレは付属のものだけで作ったので、醤油、砂糖、味醂などがいらず非常に簡単でした。
卵のまろやかさとも相性がよく、サバの香ばしさが食べるたびに鼻に抜け、その炭火焼きの味わいが家庭で味わえるのには驚きました。
バーベキューのときに持っていき、タレを塗りながら炭火で温めてもさらに香ばしさアップで喜ばれるだろうなと思いました。
山に持っていき、山頂でそばに乗せて食べても美味しいだろうなとか、いろいろ想像が膨らむ一品でした。」

〈森うなぎ屋〉はムツゴロウから始まった

さて、森うなぎ屋のストーリーを少々説明しますと、創業72年で元々は鮮魚屋としてスタートし、地元有明海のムツゴロウなどを樫木炭の炭火焼きで販売していました。のち、焼き鳥、そしてサバ、うなぎと店頭販売だけで人気店になっていきます。

古賀専務は「5〜6年前から売り上げもうなぎ登りです」と、しゃれました。

そこで、なぜ、〈森うなぎ屋〉がうなぎ登りになったのか聞いてみました。

「当初ムツゴロウの蒲焼がメインでしたが、ムツゴロウが減少してきて、安定供給できるということでノルウェーのサバの蒲焼を始め、炭火焼き専門店として次にうなぎという順に魚は販売してきました。

10年前は店に主婦の方ぐらいしか買いに来なかったのですが、焼き鳥を始めたときに学生さんたちが買うようになり、それまで男性は少なかったんです。それからさば、うなぎが口コミで広がり、テレビ番組やYouTuberの釣りいろはさんが取り上げ、神戸からこの店だけに来たというお客もおります」

古賀専務はうなぎの目利きでもあります。

「うなぎは養殖している環境によって水も餌も違いますし、皮や身が硬かったり、味が弱いのもあります。うちは焼いて美味しくなかったら返品なんです。それを承知で卸元は付き合ってくださっています。今日があるのは材料に徹底的こだわって、樫木炭でのじっくり焼き、それから毎日作るタレにあります」

煙モクモクがいいんだなぁ

古賀専務から、炭火焼きサバの蒲焼を作る工程を伺いました。
お店にはさばき職人が3名、焼き職人が4名。さばき職人は朝から午後2時ぐらいまで夏場の多いときで200kgのうなぎをさばく。そして焼き職人はこんな感じでサバを焼いています。
私作並は、魚や鶏肉など焼いて、こんな風になるんだと煙モクモクを見ているのが好きで、飽きないといいましょうか、もしかして同じ方がおられると思いますので今回は連続写真で行きます。

1/4にカットしたサバ、焼き始めました。

ええ感じの職人さんです。サバを大事に扱っています。

ここです。サバの焼き目の見事さを見てください。

タレは二度づけ。焼き始めからかなり身が締まっているということは、うま味がギュッとおし込まれているのでしょう。

お店にはエントツが4本、こちらからも煙モクモク。モクモクは売れてまっせーののろしですわ。

さて、最後に作並の料理です。料理というのか、ただのせて食べるだけ。

身が厚く、ふっくら。

作り方は、真空パック入りの鯖蒲焼を冷凍から取り出し、解凍した後にお皿に盛り付け、付属されているタレを鯖にかけて、500Wの電子レンジで1分半ほど温め皿に移せば出来上がりです。

では、このへんでうなぎ登りの森うなぎ屋の炭火焼きサバの紹介を終了と致します。

最後に土用の丑の日に家族でうなぎ屋へ行こうとすると、まず混んでいて並ばなくてはなりません。
また、一人3500円から4000円を覚悟しなければなりません。
さらに一番安いうな丼、お重には「肝のお吸いもの」が付いていなく、寂しいお吸い物が出てくるところが多いのであります。これはプロの野球場でいまだにファールボールをくれないのと一緒で、なんか嫌だ。土用の丑の日くらい全品、肝のお吸いもの付きにしていただきたいものです。

それから、うなぎは脂がのって身もふっくらとして本当に旨いのは産卵した後の10 月〜11月です。
それなのに夏場に土用の丑の日を提案したのは、江戸時代の平賀源内さんですが、令和3年の今、「土用のサバの日」があってもいいじゃないか!」と作並は提案します。それでは季節の変わり目、皆さまご自愛ください。早くサバサバした気持ちになりたいものです。

≪商品情報≫

極上炭火さば蒲焼き(手焼き)10枚
価格:4,000円(税込・送料込)
※ご購入はコチラ

※ご注文後、5営業日前後で発送致します(ヤマト宅急便・クール便)
■原材料名:鯖・タレ(醤油・砂糖・酒)
■内容量:鯖(60g)×10枚・タレ(60g×2)
■保存方法:冷凍保存。※解凍後は2日程でお召し上がりください。


極上うなぎ蒲焼き(手焼き)1尾
価格 4,000円(税込・送料込)
※ご購入はコチラ

※ご注文後、5営業日前後で発送致します(ヤマト宅急便・クール便)
■原材料名:鰻・タレ(醤油・砂糖・酒)
■内容量:鰻(140g~160g)・タレ(60g)
■保存方法:冷凍保存。※解凍後は2日程でお召し上がりください。

極上うなぎ白焼き(手焼き) 1尾
価格 5,000円(税込・送料込)
※ご購入はコチラ

※ご注文後、5営業日前後で発送致します(ヤマト宅急便・クール便)
■原材料名:鰻
■内容量:鰻(140g~160g)
■保存方法:冷凍保存。※解凍後は2日程でお召し上がりください。

■製造者:森うなぎ屋
     佐賀県嬉野市塩田町大字大草野丙1827-1
     https://www.moriunagiya.com

文:作並太郎(本名:松木直也)
1955年生まれ。宮城県仙台市出身。桑沢デザイン研究所卒。宮城大学大学院食
産業学研究科修士過程修了。(専門分野:食育)
1979年より平凡出版社(現・マガジンハウス)の雑誌編集者及びライターとし
て「ポパイ」「ブルータス」などに携わり、音楽や食の関係者のインタビュー
を行う。のち様々な企業誌の編集長を歴任。
90年代後半三國清三シェフとのフランス取材において、ジャック・ピュイゼ教
授(フランス味覚研究所創設者)の「食育メソッド」の提唱を知り、2000年よ
り三國シェフの子どもたちの食育活動をサポート。
現在、東京都市大学付属小学校での食育授業(4年生・年12回)の「ミクニレ
ッスン」は11年目を迎えた。
吉本興業の新宿本社農園で栽培しているイチゴやトウガラシで食育活動を実施
し、「新宿よしもと唐からし」を商品プロデュース。
著名人の伝記も手がけ、著書に「ミクニの奇跡」(新潮社)「加藤和彦ラスト
メッセージ」(文藝春秋)「アルファの伝説 音楽家村井邦彦の時代」(河出書
房新社)がある。

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