福岡県柳川市より、サバ薫製「THE さBAR」4種。最強のおつまみです。

((商品紹介))

「THE さBAR」は株式会社やまひら(屋号/夜明茶屋)商品です。福岡県のエリア社員、橋村裕樹君から「ちょっとしたお土産ではなく、自分用に買ってしまう美味しさ」という推薦が寄せられ、さっそくお取り寄せし、いただいてみました。この商品は、いい仕事をしています。

左から、サバ薫製「明太子風味」、「糸島またいちの塩」、「熟成にんにく」、「五島列島やがための塩」。いずれも 半身95g、880円(税込)

パッケージをあけると気密性容器に密封し加圧加熱殺菌されたサバ半身95gがきれいにカットされ、おてふきとようじついており、封をあければそのまま食べられます。

[そのままお皿にのせて]

「糸島またいちの塩」。材料のノルウエー産のサバは、大西洋で漁獲され、厳しい冬に備え養分を蓄える時期から漁獲されることで脂の乗りがよく、日本は年間10万トン以上、ノルウェーサバのおよそ4割を消費しているそうです。まずは、大根おろしと刻んだ大葉でいただくことにしました。中骨などきれいに取り除かれていて、また美しい切り身です。

まずは、スモーキーな香りが食欲をそそります。材料の塩は海水100%、成分はカルシウム、鉄分、マグネシュウムなどが多く含まれ、うま味を感じられるミネラル成分が多く、これが美味しさに直結しているのでしょう。

[ペペロンチーノ]

最近は早ゆでのパスタ麺があり、こちらは3分もの。オリーブオイルでにんにく、とうがらしを炒め、そこに麺をさっと混ぜて塩を少々。仕上げにサバ薫製「五島列島やがための塩」の切り身を4〜5枚入れ、大葉とトマトをちょびっと。10分もかからず出来上がり。サバ薫製のほどよい塩加減と、にんにく、とうがらしが切り身にからまり、そこにパルメザンチーズ、そしてタバスコも。

「THE さBAR 美味しさの秘密」

金子英典社長

福岡県柳川市にある鮮魚店「夜明茶屋」四代目。創業明治23年(1890年)、130年続く老舗。柳川にある筑後中部魚市場は、県内三位の取扱高と有明海の珍魚介類の水揚げで、日本一の魚種の豊かさを誇る卸売市場。海産物商、株式会社やまひら代表取締役。

九州には大分の豊後水道で獲れる「関サバ」、長崎の対馬産「旬(とき)サバ」といろいろと美味しいのがあり、サバ食文化が豊かです。

鮮魚店の四代目でもある金子社長が「THE さBAR」の商品開発に至ったのは、地元仕込みの“サバ愛”がありますが、しかし、違う事情もありました。

金子社長が話してくれます。

「うちで古くから取り扱い、商品化もしている有明海の魚介、ワラスボ、メカジャ、むつごろう、くつぞこ、ワケノシンノスなどの漁獲が減り、かつてのように安定供給がなかなか難しくなってきました。そこで目をつけたのがポピュラーなサバなんです」

九州は「サバの浜焼き」や「サバ茶漬け」があり、もちろん刺身にも目のない方々も多く、日々市場で魚を見てきた金子社長がサバに目を向けたのは、自然な流れですが、もう一つ、有明の珍味をつくり続けてきたなかで培った水産加工技術があります。

安定供給できるサバ選びが整い、続いて金子社長はいい塩にこだわります。

「長崎はサバの水揚げが日本一で、九州にはいい漁場が多いのですが、国産品にこだわるとサイズが小さかったり、それを使うと乱獲にもつながり、よいことではありません。そこで世界で安定しているのがノルウェー産、そのクオリティを僕は信頼しています。塩は、昔ながらの塩づくりをしている天然の海水100%でつくられた糸島の『またいちの塩』決めました」

つくり方は、切り身のサバを高圧殺菌釜で無菌状態にし、美味しい状態を探り出すために、温度帯を秒単位で測りながら、スモーキーフレバーの香りを生かしていきます。そんななかで金子社長はどんな購入者を思い浮かべたのでしょう?

「博多、新大阪間の新幹線車中で出張帰りのビジネスマンがビール2缶分を楽しめるようなおつまみ。レトルト商品にしたのは缶詰だとゴミが煩わしいし、要冷蔵だと家に帰ってからということになりますし、うちは昔から魚屋ですから、中骨をとったり切り身を入れる作業も自分たちでやっています」

鮮魚店の強みとこれまでの技術の蓄積で完成した「THE さBAR」は、常温で賞味期限1年と驚きです。あるようでなかった商品は見事にクリーンヒットしました。

ファッションでいえばポール・スミスのように、魚屋さんは魚をよく知る人によるセレクトショップです。

鮮魚店「夜明茶屋」は創業明治23年(1890年)と130年続く老舗。

売れすぎて材料の塩がなくなった!?

「THE さBAR」は自社の店舗、駅の売店、道の駅などで販売され、日本酒、ビールにもよく合い、出張で買った人がリピーターになり、地方からもオーダーが入るようになります。やはりビール2缶のコンセプントはお酒好きには真心のこもったものでした。結果、嬉しい悲鳴が待ち受けていました。

「最初に販売した『またいちの塩』売れすぎてしまい、材料の塩がなくなってしましました。『またいちの塩』は玄界灘の海水100Lから100gしか製塩されず、すぐに手に入りません」

金子社長は新たに五島列島、奈摩湾入り口に位置する「矢堅目」(やがため)の塩』を探し出しますが、その理由も“サバ愛”でした。

「五島列島はサバの水揚げが多いところで、これならサバがたくさん泳いでいるところだから、ここの塩が合うんじゃないかと(笑)。ここも直火焚きの平釜式で昔ながらの伝統製法です。しかし、驚きました。『またいちの塩』とは香りから違い、まったく味が違います。自然の塩の力強さを感じました。これが第2弾です」

また、辛子明太子では知る人ぞ知る、博多の料亭〈稚加榮〉とコラボした「サバ明太子風味」が発売され、そして「にんにく風味」と「THE さBAR」のライナップは4種。これらの商品は、一度食べれば、家飲みおつまみのキラーコンテンツにノミネートしたくなります。

((スペック))

「THE さBAR 4種セット」(4,104円 税込・送料込)

ご購入はこちらから。

□「糸島またいちの塩」

原材料:サバ(ノルウェー)塩(またいちの塩)スモークフレーバー

内容量:半身(95グラム)

□「五島列島やがための塩」

原材料:サバ(ノルウェー)塩(やがための塩)スモークフレーバー

内容量:半身(95グラム)

□「にんにく風味」

原材料:サバ(ノルウェー)、ニンニク(国内産)、塩(やがための塩)スモークフレーバー

内容量:半身(95グラム)

□「明太子風味」

原材料:サバ(ノルウェー)、辛子明太子調味液(すけそうだらの卵、清酒、その他)、塩/調味料(アミノ酸等)、スモークフレーバー、ナイアシン、酸化防止剤(V.C)、酸味料、酵素、着色料(赤102、黄5、赤3)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に卵・小麦・大豆を含む)

内容量:半身(95グラム)

製造者:福岡県柳川市稲荷町100-1株式会社やまひら(屋号/夜明茶屋)

■九州の伝統サバ料理

「サバの浜焼き」(サバを浜で素焼きにして竹串に一尾丸のまま刺したのを売りに来た)を砂糖と醤油で炊いた「サバごはん」、また、炒りゴマをすったなかに入れて、醤油をかけて熱いごはんに熱いお茶をかけて食べる「サバの茶漬け」などがあります。

文:作並太郎(本名:松木直也)
1955年生まれ。宮城県仙台市出身。桑沢デザイン研究所卒。宮城大学大学院食
産業学研究科修士過程修了。(専門分野:食育)
1979年より平凡出版社(現・マガジンハウス)の雑誌編集者及びライターとし
て「ポパイ」「ブルータス」などに携わり、音楽や食の関係者のインタビュー
を行う。のち様々な企業誌の編集長を歴任。
90年代後半三國清三シェフとのフランス取材において、ジャック・ピュイゼ教
授(フランス味覚研究所創設者)の「食育メソッド」の提唱を知り、2000年よ
り三國シェフの子どもたちの食育活動をサポート。
現在、東京都市大学付属小学校での食育授業(4年生・年12回)の「ミクニレ
ッスン」は11年目を迎えた。
吉本興業の新宿本社農園で栽培しているイチゴやトウガラシで食育活動を実施
し、「新宿よしもと唐からし」を商品プロデュース。
著名人の伝記も手がけ、著書に「ミクニの奇跡」(新潮社)「加藤和彦ラスト
メッセージ」(文藝春秋)「アルファの伝説 音楽家村井邦彦の時代」(河出書
房新社)がある。

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